2019 年 75 巻 5 号 p. I_659-I_668
トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトの必要性が叫ばれているが,その促進に向けては,オフレール部分の輸送を担う鉄道コンテナ集配トラックの運行の効率化が重要な課題となっている.そこで本研究は,デジタル式運行記録計による運行履歴データをもとに,鉄道コンテナ集配トラックの1日の運行特性をトリップチェインとして把握した上で,コンテナの配達地から集荷地へのコンテナラウンドユース輸送の運行形態の形成に寄与する要因を明らかにすることを目的としている.具体的には,コンテナの配達地において,ホームに帰着するかしないかの選択と次に向かう集荷地の選択の2段階からなる選択が行われていると捉え,ネスティッドロジットモデルを用いてモデル化する.