土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第39巻(特集)
楕円環状の迂回機能評価手法
吉沢 仁野中 康弘石田 貴志葛西 誠浜岡 秀勝
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 77 巻 5 号 p. I_697-I_710

詳細
抄録

「2040年,道路の景色が変わる」による「人々の幸せの実現」を目指す道路整備や,改正道路法のもと創設された歩行者利便増進道路といった新たな道路施策が打ち出されている.地方中核都市でこのようなみちづくりを実践するためには,環状道路の整備による都心部に無用な通過交通の排除が必要不可欠であるが,環状道路の形状によっては期待した効果が発揮されないケースもある.本研究では,環状道路を楕円形状でパターン化し,楕円弧上の移動経路と楕円中心を経由する移動経路の移動時間を比較することで,環状道路の迂回機能を評価する手法を検討するとともに,環状道路が機能する基本的な条件を考察した.最後に,想定される本評価手法の適用場面として,都心部を通過する道路を持つθ形状ネットワークの性能評価があり得ることに言及する.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top