土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第40巻(特集)
街路空間デザインが余暇施設周辺の歩行・滞留意欲に与える影響分析
渡邉 菜々子中村 一樹
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 78 巻 5 号 p. I_299-I_306

詳細
抄録

車依存や感染症の蔓延により歩行ニーズが高まり,Walkableな街路空間整備が進められている.この整備は,商業地でより進んでおり,活動範囲が広い余暇活動では歩行機会がより多いと考えられる.しかし,現状の余暇活動は主に施設内に限られており,特に車依存都市では施設周辺の回遊は少ない.そこで本研究では,街路空間動画の評価によって,余暇施設周辺の街路空間デザインが歩行・滞留意欲に与える影響を明らかにする.まず,様々な余暇施設周辺の360度動画を基に,余暇空間の特徴を整理する.そして,これらの空間動画の評価をオンラインアンケートで実施し,空間が行動意欲に与える影響を分析する.この結果,余暇歩行空間の動画評価では,歩行・滞留意欲は快適性に最も関係し,この関係は余暇経験が多いとより大きいことが示された.

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top