土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(海岸工学)論文
日本海-オホーツク海経路の冬季爆弾低気圧の将来変化と最大高潮水位への影響
野村 明弘猿渡 亜由未渡部 靖憲
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 79 巻 17 号 論文ID: 23-17038

詳細
抄録

 冬季(10月~3月)の爆弾低気圧について,d4PDFを用いて,爆弾低気圧の発生位置と最大発達位置によって3経路タイプに分類した上で,過去実験と将来4度上昇実験の統計的特徴を比較した.将来において頻度の増加や低気圧強度の強化が予想される日本海-オホーツク海経路を対象に,二次元海洋循環モデルADCIRCを用いて爆弾低気圧通過時の水位及び流れ場を計算し,気象場の特徴の変化が高潮水位に与える影響を評価した.高潮数値実験によって,大陸東岸やテルペニア湾で最大規模の高潮水位が10cm程度上昇することがわかった.

著者関連情報
© 2023 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top