2023 年 79 巻 17 号 論文ID: 23-17038
冬季(10月~3月)の爆弾低気圧について,d4PDFを用いて,爆弾低気圧の発生位置と最大発達位置によって3経路タイプに分類した上で,過去実験と将来4度上昇実験の統計的特徴を比較した.将来において頻度の増加や低気圧強度の強化が予想される日本海-オホーツク海経路を対象に,二次元海洋循環モデルADCIRCを用いて爆弾低気圧通過時の水位及び流れ場を計算し,気象場の特徴の変化が高潮水位に与える影響を評価した.高潮数値実験によって,大陸東岸やテルペニア湾で最大規模の高潮水位が10cm程度上昇することがわかった.