2024 年 80 巻 14 号 論文ID: 23-14002
鋼床版の疲労損傷の中で,Uリブ溶接部を起点とする疲労き裂の進展が発生している.このような疲労損傷の対策として,SFRC舗装の施工が標準的な工法として行われているが,これらの工法は車線規制が必要となり渋滞発生の原因となる.したがって,重交通区間を想定した鋼床版下面からの補強工法として,Uリブ内に充填する軽量樹脂モルタルとUリブ間に貼付けるCFRP成形材を用いた補強工法を検討している.本研究は3本のUリブを有する鋼床版供試体に対して,Uリブ内への軽量樹脂モルタル充填と樹脂の2次注入,およびUリブ間内へのCFRP成形材貼付けを行い,それらによる補強効果の確認を行った.また,グースアスファルト舗装と同等の熱を与え,熱影響を受けた場合の性能の変化を確認した.