2024 年 80 巻 16 号 論文ID: 23-16114
実際の市街地を模した建物配置と建物内への浸水を考慮可能な市街地模型を対象に氾濫実験を行い,氾濫流の全体的な挙動といくつかの点で水深を測定した.このデータをもとに,都市部の洪水氾濫解析モデルにおいて建物への浸水の扱い方が異なる3つのモデルの検証を実施した.建物と格子辺を一致させ,建物のわずかな隙間から浸水すると想定したBuilding Gap(BG)モデル,空隙率と抗力係数を格子ごとに与えて評価する,国交省の定めるBuilding Porosity(BP)モデル,格子内に仮想的な建物を想定するBuilding in Mesh(BM)モデルである.このうちBMモデルは計算負荷がかからず氾濫水の浸水状況を表現できた.また,道路・街区を区別した非構造格子の適用により,計算結果が大きく向上することが示された.