2024 年 80 巻 20 号 論文ID: 24-20098
広域道路ネットワークは,上位計画で定めた目指すべき旅行時間を基に路線の計画・検討することが理想である.しかし,上位計画を基にした道路ネットワーク計画が行われていない,地域の上位計画に目標値の設定がないなどの課題がある.この要因として,目標値が各地域の道路ネットワークの現状と乖離があること,目標値の検討方法が明確でないことなどが考えられる.よって,本研究では,日本における拠点間移動距離や旅行時間等の実態分析を実施し,その結果を踏まえて目標旅行時間を検討する手法を提案する.分析の結果,対象とする拠点間移動によって利用する道路の種類及び割合が異なることを確認した.さらに,実データより得られた標準的な道路の利用実態を基に,階層型道路ネットワークの考え方を踏まえた目標旅行時間の検討手法を実践した.