2024 年 80 巻 27 号 論文ID: 24-27035
学校行事における防災教育の現状と傾向を検討するため,2022年度の大阪市立小学校のHPの記事の社会見学,土曜授業,避難訓練に着目し,テキストマイニングにより検討した結果,次のことが明らかになった.社会見学では大阪市内にある防災体験施設等で防災体験学習が行われていた.土曜授業では区の特性を活かし地域と小学校が連携し,防災学習,避難訓練,集団下校,引き取り訓練等が行われていた.避難訓練は土曜授業,1月,梅雨や台風の前に多く,特に地震・津波対策は,まず身を守り,次に運動場に避難,さらに高所へ移動の3段階の避難訓練が行われていた.また,台風に対しては集団下校の訓練,大阪880万人訓練へ参加していた.特に大阪市の防災体験施設の利用,区ごとに地域と連携した土曜授業,3段階の津波避難訓練が特徴的であった.