2025 年 81 巻 15 号 論文ID: 24-15023
近年,竜巻により巻き上げられた飛来物および火山噴火によって生じる火山噴石が人や構造物に衝突して生じる被害が報告されている.飛来物の形状には様々なものがあるため,飛来物の先端形状がRC版の破壊特性に与える影響を解明する必要がある.本研究は,先端形状の異なる飛来物がRC版に衝突した場合の衝撃応答について考察したものである.実験的検討では,先端形状を変化させてRC版に対する衝突実験を行い,衝撃応答およびひび割れ性状について調べた.次に,数値解析を行って実験の再現性の確認およびRC版の衝撃応答について考察した.その結果,衝突速度60m/sにおいて平坦型の場合のみに裏面剥離が生じ,RC版へ作用するせん断力は平坦型が最も大きいことがわかった.