2025 年 81 巻 16 号 論文ID: 24-16069
道路冠水を予測できれば,道路利用者は合理的な経路の選択に,道路管理者は効率的な通行規制に役立てることができる.本研究は道路に設置した1個の冠水センサによる冠水情報と降雨データを蓄積し,これにロジスティック回帰分析を適用して道路冠水の発生確率をリアルタイムに算出する手法を提案するものである.冠水センサは地点当たり1個であるため,道路冠水が突発的に発生する箇所,冠水センサを複数設置できない個所に適用できる.3か所の2年5か月の道路冠水と降雨を使用した実験により提案手法の有用性を確認した.