2025 年 81 巻 21 号 論文ID: 25-21026
近年,観光地域づくりを背景にサイクルツーリズムや日常的な自転車利用が拡大している.これに伴い,運転者に対する走行快適性の検討はされているが,普及が進む幼児同乗自転車の同乗者を考慮した検討は十分に行われていない.そこで本研究では,後部幼児用座席に着目し,走行試験により振動特性の把握および路面評価に資するモデルを構築し,路面評価指標を定義した.その結果,後部幼児用座席には6.4Hzから10.7Hzの範囲で卓越する振動が発生し,乗員質量の影響により20Hz付近は減衰することが明らかとなった.さらに,振動特性を考慮し提案した3自由度振動モデルによるシミュレーション解析では,振動加速度の振幅および周波数応答関数において実測値と同様の傾向が得られ,路面に起因する振動再現性が高いことを示した.