2025 年 81 巻 21 号 論文ID: 25-21031
カーボンニュートラル社会の実現には,CO2削減効果を適切に評価し,環境負荷の少ない材料や構造を選択・普及させることが重要である.本検討ではアスファルト舗装とコンクリート舗装の両方に適用可能なLCCO2の算定範囲を設定し,コンクリートの炭酸化による供用・解体段階のCO2吸収も考慮したLCCO2を算定した.その結果,CO2吸収量がLCCO2に占める割合は3.5~5.5%であり,国内のコンクリート舗装の施工延長から試算したCO2吸収ポテンシャルは,供用30年で約52万t,解体時に約294万tとなり,炭酸化によるCO2吸収は一定のCO2削減効果があることを定量的に明らかにした.また,LCCO2およびLCC低減効果に基づく区分けにより,道路管理者が舗装を選定する際に,視覚的に評価できる手法を提案した.