論文
道路トンネルの安全空間への火災煙流入を抑制する風速の検証
2025 年 81 巻 3 号 論文ID: 24-00206
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2025 年 81 巻 3 号 論文ID: 24-00206
道路トンネルにおいて火災が発生した場合，火源からの煙により避難環境が悪化し，トンネル使用者の命が危険にさらされる恐れがある．こうした非常時に使用される避難通路の環境を安全な場所に保つためには，避難通路内に煙が流入しないようにする措置が必要である．
日本の都市高速道路では，避難通路内をファンで加圧し，非常口断面で通路から本線部に向かう気流の速度を2m/sに保つことで避難通路への煙流入を抑制する事例がある．しかしながら，この風速は基本的に本トンネル内での煙の逆流防止に使用されるものであり，目的に応じた適切な気流速度を決定する必要がある．本研究では避難通路に煙が流入しないために必要な風速について実験により検証した．
