土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
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和文論文
シラン系含浸材を用いた叩き落し部近傍の再劣化低減工法の提案
小松 誠哉宮里 心一前田 良文大城 壮司松井 隆行
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2014 年 70 巻 1 号 p. 19-28

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抄録

 道路橋床版の塩害劣化が進行すると,かぶりコンクリートに浮き・剥離が生じる.このことから,第三者被害を予防するため,剥落する前に当該箇所を叩き落し,露出した鉄筋へ亜鉛成分が混入された防錆剤を塗布する.しかし,母材に塩化物イオンが残存している場合などには,稀に再劣化が生じる.本研究では,シラン系含浸材を用いて,叩き落し部と母材コンクリートの間の電気抵抗を高め再劣化を低減する工法を提案した.はじめに,モルタルとコンクリート供試体によるフィジビリティースタディーを実施した.次に,道路橋から切り出した床版を用いた試験を実施した.それらの結果,叩き落し後の5.5年間相当に亘り,再劣化を低減できることを確認した.以上のことから,本研究で提案する工法は,塩害劣化した床版の当面の緊急処置として有効であると考える.

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© 2014 公益社団法人 土木学会
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