土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
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和文論文
海水および海砂を用いた自己充填型コンクリートの実用化に関する基礎的研究
酒井 貴洋山路 徹清宮 理
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2016 年 72 巻 3 号 p. 196-213

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抄録
 海水を練混ぜ水として用いたコンクリートの初期強度増進効果について淡水の場合と比較した結果,NaClによってC3Sの初期水和反応が促進されること,また海水を用いないものに比べ硬化体組織が緻密となる現象が確認され,海水の主成分であるNaClの影響が支配的と考えられた.また,海水・海砂が使用可能かつ優れた流動性と適度な粘性を付与する新規混和剤を開発し,フレッシュ性状および硬化コンクリ-ト特性を確認した.その結果,優れた流動性と適度な材料分離抵抗性を有する自己充填型コンクリ-トが製造でき,上水道水や陸砂を用いた自己充填型コンクリ-トと同等以上の基礎特性を示した.乾燥収縮ひずみは上水道水や陸砂を用いたものと同等である一方で,水和反応に伴う温度上昇速度が速くなり熱膨張係数がやや増大する傾向が認められた.
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© 2016 公益社団法人 土木学会
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