土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
Online ISSN : 2185-6567
ISSN-L : 2185-6567
和文論文
乾燥スラッジ微粉末と産業副産物混和材を併用した養生方法の異なるクリンカーフリーコンクリートの耐久性に関する研究
大川 憲青木 真一閑田 徹志百瀬 晴基笠井 哲郎
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2017 年 73 巻 1 号 p. 107-117

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抄録

 近年,CO2排出量の削減から普通セメントを用いないコンクリートの開発が行われている.このコンクリートをRC構造物に適用した場合中性化抵抗性の確保が課題となる.一方,著者らはレディーミクストコンクリート工場の戻りコンから製造した乾燥スラッジ微粉末(以下,DSPと称す)について報告している.本研究では,DSPと混和材を結合材としたコンクリートの耐久性に着目し,中性化抵抗性およびひび割れ抵抗性について検討した.その結果,比表面積が8000 cm2/g程度以下のDSPを結合材の60~80%用い,適切な水結合材比とすることで普通コンクリートと同等以上の中性化抵抗性を付与でき,プレキャスト部材に適用した場合,自由ひずみは100~200μ程度大きくなるが,内部鉄筋の拘束に対するひび割れ抵抗性が確保できた.

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© 2017 公益社団法人 土木学会
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