土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
Online ISSN : 2185-6567
ISSN-L : 2185-6567
和文論文
コンクリート橋検査における可搬型高エネルギーX線源の透過X線撮像能力の定量化
竹内 大智小沢 壱生矢野 亮太三津谷 有貴土橋 克広上坂 充田中 泰司高橋 佑弥草野 譲一吉田 英二大島 義信石田 雅博
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2018 年 74 巻 1 号 p. 66-79

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抄録

 社会インフラの老朽化に対し,メンテナンス技術の高度化によって劣化損傷を正確に把握することが求められている.筆者らは橋梁検査技術の合理化にむけ,可搬型ライナックX線源を用いたX線検査システムを開発しており,透過X線検査によってコンクリート橋内部のPC鋼材の状態,およびグラウトの充填状況を検査する技術開発を進めている.これまでの実橋梁検査の結果から,検査対象となるコンクリート構造物のコンクリート厚さとX線の透過量を定量化することが検査精度を担保する上での課題となった.そのため,本研究では厚さの異なるコンクリート構造物に対するX線の応答を精査し,検査精度向上のための基礎的検討を行った.また,各可搬型X線源の適用可能なコンクリート厚さを特定し,可搬型X線源のX線検査技術としての性能を評価した.

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© 2018 公益社団法人 土木学会
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