土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
Online ISSN : 2185-6567
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和文論文
機械式継手単体の特性と実大RC壁部材の部材性能との関係
後藤 隆臣栗原 光司島 弘平野 勝識笹谷 輝勝小倉 貴裕
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2019 年 75 巻 3 号 p. 208-225

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抄録

 ボックスカルバートのような壁状構造物の構築において,生産性を向上させる1つの手段として,機械式継手を同一断面に設けることは有効であると考えられる.過去の研究では,部材の変形性能は,ねじ節鉄筋継手を塑性ヒンジ部の同一断面に配置することで向上するとされているが,継手単体の特性と部材性能との関係までは明らかにされていない.本研究では,SA級,A級,B’級,C’級の4種類の特性を持つねじ節鉄筋継手を用いた実大RC壁部材にて正負交番載荷実験を実施し,その変形性能およびひび割れ性状等について評価した.その結果,継手単体の強度,剛性,すべり量,伸び能力に多少の違いがあっても,B’級以上の特性を持つ機械式継手を塑性ヒンジ部の同一断面に配置しても部材の変形性能とひび割れ性状には悪影響がないことがわかった.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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