2020 年 76 巻 1 号 p. 41-54
道路橋や鉄道橋などに広く用いられるプレストレストコンクリート構造物において,その性能を長期にわたり確保するためには,施工時に必要な張力が確実に導入され,その後は張力の変動が設計で想定される範囲内であることが求められる.筆者らは,施工時および供用期間中においてPCケーブルの全長にわたる張力分布を計測可能な,光ファイバを用いたPC張力分布計測技術を開発した.各種試験結果および実際のPC橋梁上部工工事への適用実績から,本計測技術によってPCケーブルへの導入張力の分布を精度良く計測可能であることが確認された.また,本計測技術を維持管理に適用することで,供用期間中の張力の変動を評価可能なこと,PCケーブルの破断などの異常を検知可能となることが示唆された.