抄録
港湾施設については保有すべき性能の規定化が図られ,2007年より実務における運用がなされている.中でも廃棄物埋立護岸については技術マニュアルが公表され,これにもとづいて設計・施工・管理がなされている.しかし,とりわけ東日本大震災を契機として漏水による周辺環境の保全の観点から,レベル2地震動に対する耐震性能を評価することが求められてきている.本研究では,レベル2地震動に対する埋立護岸および遮水工の耐震性能を有限要素法による2次元動的有効応力解析(FLIP)により評価した.この結果(残留変形)にもとづき,2次元および3次元静的全応力解析手法(ALID)を用いて,遮水工(矢板)の性能評価を行った.その結果,隅角部における応力集中に対処するため,維持管理に注意を要することなどが分かった,