土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.29
運河域の干潟上に造成したタイドプールの生物生息効果
竹山 佳奈木村 賢史上村 了美吉田 潤中瀬 浩太古川 恵太鎌田 弘行
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2013 年 69 巻 2 号 p. I_1030-I_1035

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抄録
 河口域の自然干潟のタイドプールや澪筋等の微地形は,魚類の重要な生息場として評価され,浅場とは異なる役割を持つことが指摘されてきた.しかしながら,大都市運河域の造成干潟のタイドプールにおける魚類の生息場としての機能に関する報告は少ない.2002年に東京湾奥部の京浜運河で自然再生等を目的として造成した「大森ふるさとの浜辺公園」の干潟上に,生物多様性の豊かな環境創造を目的として,タイドプール等の微地形を造成した.この微地形の魚類相,ベントス,水質について調査し,造成したタイドプールの魚類生息場としての機能や環境特性について明らかにした.また,水深やサイズ,地盤高などの地形条件が異なるタイドプールについて,魚類生息状況を比較し,運河域の生物多様性にとって重要なタイドプールの条件についてまとめた.
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© 2013 公益社団法人 土木学会
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