2013 年 69 巻 2 号 p. I_114-I_119
再生可能エネルギーを活用した発電方法のうち,洋上風力発電はそのポテンシャルの高さから日本国内での実用化が期待されており,現在北九州市沖にて洋上風力発電施設の建設が進められている.建設においては,陸上での施工とは異なり多くの課題が存在する.本研究では,その中でも風車側の性能要求事項である鉛直精度を洋上の沖合にていかに確保するか,また限られた工期で安全に施工を行うにはどのような管理が必要かに着目し,洋上風力発電施設の建設工事を通じて施工管理方法の検討を行った.