抄録
蒲生干潟は仙台市東部に位置するラグーンであり,貴重な汽水環境として有用漁業資源生育の面でも貢献していることが明らかになっている.しかし,2011年東日本大震災津波に蒲生干潟は大きな被災を受け,一時,その形状を完全に失った.その後,徐々に以前の地形が回復しつつあり,新たな平衡状態に移行しつつある.そこで,本研究においては被災前から高頻度で撮影されている空中写真の解析を行い,ラグーン地形の被災状況,回復過程,新たな平衡地形に関する検討を行った.その結果,以前の海岸線から比べて後退した位置で汀線は安定しつつあること,また,ラグーン水域の面積は以前に比べて40%程度減少した状態であることなどが判明した.