土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.30
浅い水深の重力式係船岸に対する周波数特性を考慮した照査用震度算定法の構築
小松 勝久林 誉命鈴木 一行西多 道祐船橋 雄大佐伯 公康
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 70 巻 2 号 p. I_810-I_815

詳細
抄録

 漁港の係留施設のレベル1耐震設計には震度法が用いられているが,今後の性能規定化に対応するため,港湾におけるレベル1耐震性能照査手法を素地として,要求される耐震性能を合理的に実現できる設計手法の検討を行った.漁港に多く見られる水深が浅い岸壁のモデル断面に対し,正弦波を作用させた二次元有効応力解析を行い,所定の変形量をもたらす加速度を周波数ごとに整理した.この結果に基づいて,周波数特性,地震動継続時間および許容変形量を反映させた照査用震度算定の考え方を取りまとめた.さらに,その考え方を用いて試設計した断面について,レベル1地震動を作用させた二次元有効応力解析を実施して,その妥当性を確認した.

著者関連情報
© 2014 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top