抄録
港内の静穏確保や海浜保全のために消波ブロックが利用されているが,近年の合理的設計や工期短縮,工事費節減などの要請の高まりを受け,従来の多層積消波ブロックにかわる1層積消波ブロック開発が進められている.本研究では1層積消波ブロックとして開発された3脚構造の消波ブロックを対象とし,実物落下試験とFEM構造解析に基づいて消波特性と構造強度を両立させたブロック形状の設計法について検討した.ブロックの主要破壊形態として落下脚上部の割れ損傷があり,角加速度負荷による静的FEM解析によりその再現が可能である.V字脚の開き角度を変更することで耐落下衝撃性の改善が可能であるが,消波特性と関連の深い空隙率の低下を伴うため,適切なV字脚の開き角度が存在する.