抄録
日本は世界第6位の広さの排他的経済水域を有しており,この広い海域の風力エネルギー活用が期待されている.一方,IEC(国際電気標準化会議)においては,風車の品質・安全保持と輸出入の円滑化等の観点から,様々な国際規格の整備を精力的に行ってきている.また,2010年には風車が前述の規格群に適合して設計,製造されていることや,風車及びその支持構造物が設置場所の気象や地盤条件に適合しているかどうかを第三者が認証するスキームを規格化した.既に,風力発電の先進地域である欧州においては,これらの認証制度が活用されている.日本周辺海域は,地震に伴う津波や台風,うねり,冬季雷など,固有の厳しい環境条件が存在する.IEC国際規格及び認証制度を活用して風車の安全と安定操業を確保することが,洋上風力普及の鍵となると考えられる.本稿では,洋上風力発電の認証制度の活用を検討した.