土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.31
侵食対策としてのヘッドランドの効用と限界
宇多 高明五十嵐 竜行大谷 靖郎大木 康弘
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_742-I_747

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抄録
 ヘッドランド(HL)は沿岸漂砂の阻止を目的として造られてきた.しかし細砂海岸での事例によれば,HLの先端水深を波による地形変化の限界水深より大きくできないことが多いため沿岸漂砂の一部がHLの下手側へと流出し,当初のHLを伸ばせば安定海浜が形成されるとの説明との乖離が大きくなっている.また,HLの最終建設段階で横堤が伸ばされた結果,HL間の中央部で侵食をもたらす事例が多い.本研究ではこのような侵食対策としてのHLの効用と限界について論じ,今後の方策について考察した.
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© 2015 公益社団法人 土木学会
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