抄録
都市河川河口及びその沿岸の環境を改善するためには,砂州の動態を把握し,これを適切に管理することが必要である.本研究では,明石川河口で地形測量と水環境の連続モニタリングを行うとともに,気象・海象データを詳細に整理することで,河口砂州の地形と周辺水環境の動態を短・長期時間スケールで把握した.直近の短期間の時間スケールでの検討では右岸砂州が卓越する機会が多くみられた.一方,長期間の時間スケールでは左岸砂州が卓越する機会の方が多かった.これらのことから,人為的な影響を受けやすい都市河川河口の動態を考えるにあたっては,直近の短期間の時間スケールのみではなく,長期間的な時間スケールで捉えておくことが特に重要であるといえる.