土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.31
浚渫土圧入による人工干潟修復方法に関する解析手法の提案
熊谷 隆宏高 将真本田 秀樹谷敷 多穂林 正宏土田 孝
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_820-I_825

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抄録
 既往の研究において,スラリー状にした浚渫粘土を圧入することにより,沈下した干潟地盤を隆起させ,修復する方法が提案されている.また,浚渫粘土の圧入量を増加させる方法として,覆砂と干潟地盤の間に固化層であるカルシア改質土を配置する構造が提案されている.提案する干潟の修復方法を現地に適用するにあたり,地表に噴出するまでに圧入できる浚渫土の限界圧入量と,そのときの地表面隆起量を予測する手法が必要とされる.本研究では,干潟地盤を被覆する覆砂層とカルシア改質土層のせん断による降伏状態や引張状態に着目して,限界圧入量を評価する方法を提案するとともに,提案する解析手法を用いて,適切なカルシア改質土層厚の検討を実施した.
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© 2015 公益社団法人 土木学会
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