2017 年 73 巻 2 号 p. I_833-I_838
衛星データによるアオサの繁茂状況把握を目的に,谷津干潟にてUAVと衛星画像を用いて検討を行った.2016年10月27日と11月4日にUAVにより撮影された画像より,アオサの被度を算出した.その結果,両日ともアオサの被度は80%程度であった.また,アオサの分光反射特性を検討した結果,525nm,725nm付近に特徴が見られた.そこで,衛星データから算出したNDVIを検討した結果,10月27日では,すべての算出地点でプラス値を示したが,11月4日では90%以上の範囲でマイナス値を示す事となった.これらの差異は,水深との相関が高い事が確認され,その影響を考慮する事により衛星データによるアオサ被度の把握が可能であることが示唆された.