抄録
大水深護岸における反射波低減対策のひとつとして,天端が水中に没した鋼板セルに,上部工と消波ブロックを上載した構造の低反射型鋼板セル護岸が挙げられる.本研究は,低反射型鋼板セル護岸の消波特性とセル天端上の消波ブロックの安定性について,数値計算と水理模型実験により検討したものである.今回の実験範囲に限定されるが,低反射型鋼板セル護岸の反射率は,約0.2~0.4の範囲となり,低反射型鋼板セル護岸に上載した消波ブロックだけでも反射波が大きく低減することを確認できた.また,鋼板セル上の消波ブロックの所要質量は,一般的な消波ブロックと同様に,ハドソン式を用いて設計すれば実用上は問題ない.