土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.34
橋脚近傍で形成される乱流を考慮した橋脚利用式潮流発電装置の最適設置位置の選定
石垣 衛三好 順也長岡 あゆみ黒川 忠之
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 74 巻 2 号 p. I_940-I_945

詳細
抄録
 再生可能エネルギーへの需要が高まる中,海洋エネルギー発電技術の実現が望まれている.瀬戸内海は予測可能な潮流が卓越しており,架橋が施されている場所が多く,既存の橋脚を活用した潮流発電が可能となれば発電施設等の建設コストの削減が期待できる.橋脚を利用した潮流発電では,橋脚近傍に形成される潮流や乱流が発電装置のエネルギー取得効率や装置設計強度に影響をおよぼすことが懸念される.本研究では,大島大橋第4橋脚近傍の海域を対象とし,超音波流速計を用いた潮流観測を実施することで,橋脚近傍で形成される潮流や乱流を詳細に解析した.解析結果より,橋脚近傍の潮流や乱流の分布がエネルギー取得量や効率,発電装置強度におよぼす影響を考慮した上で発電装置の最適設置位置を選定し,当該地点における潮流発電の実現性を検証した.
著者関連情報
© 2018 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top