土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.35
人工干潟中の硫化物とアサリの肥満度に着目したアサリ生残の推計方法
平澤 充成中川 康之善 功企服部 俊朗井方 弘正濱野 吉章
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2019 年 75 巻 2 号 p. I_474-I_479

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抄録

 我が国沿岸ではアサリ漁獲量が急速に減少している.一方,港湾においては航路・泊地整備や維持に伴い発生する浚渫土を受け入れるための土砂処分場が容量不足になっている.浚渫土を活用して造成した人工干潟をアサリ生息場とする手法が確立できれば,これらの課題を同時に解決する有効な方策になると考えられる.本研究では底質中の硫化物とアサリの肥満度に着目し,細粒なシルト・粘土分含有率の高い浚渫土を人工干潟の造成材料に活用した場合のアサリ生残の推計方法について検討し,現地実験におけるアサリ生残率の経時変化の特徴を再現することができた.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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