2019 年 75 巻 2 号 p. I_731-I_736
近年,淡路島の沿岸部では南海地震の発生に伴う被災が懸念されている.このような大規模地震が到来した場合,既存する海岸構造物は砂浜の液状化により沈下,倒壊し,海岸の保全機能が果たせなくなる可能性が予測される.また,その機能発現は短期的な潮位変動と長期的な海水準変動によって常に変化する間隙状態や砂浜の物理特性によっても大きく影響を受けることが予測される.本研究では,淡路島沿岸砂浜の粒径・形状の特性を把握するために画像解析を行い,淡路島沿岸に点在する砂浜の粒度特性の分布的特徴については,大阪湾の砂浜に比較的大きい粒子の砂が存在し,どの砂浜も同等な形状を示すことがわかった.また,振動台実験により液状化特性を算定することで,淡路島沿岸砂浜の液状化特性の空間的特徴について,紀伊水道の砂浜が液状化しやすい傾向にあることがわかった.