2020 年 76 巻 2 号 p. I_552-I_557
昨今,生産性向上の観点から,桟橋に対してもプレキャストコンクリートの導入が進んできている.桟橋にプレキャストコンクリートの梁を使用する場合,モーメントを伝達するため,主鉄筋と鋼管杭を海上で溶接接合することが一般的である.著者らは,海上での溶接作業を排除し,現場打ちコンクリートを最小化できる,ループ継手を用いた新しい杭頭部の接合構造を提案している.本研究では,当該構法の実用化と設計手法の確立を目的として,小型試験体の引張試験と梁の曲げ交番載荷試験を実施した.その結果,ループ部の耐力は既往のレオンハルト式に2割の耐力低減を考慮して評価できること,繰返し荷重が作用する場合でも,2段の連続配筋相当の曲げ耐力を有すること等が明らかになった.