土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.38
減揺タンクを用いた浮遊ケーソンの動揺低減に関する数値解析手法の開発
倉原 義之介武田 将英原 知聡Ain Natasha Balqis中村 友昭水谷 法美
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 78 巻 2 号 p. I_259-I_264

詳細
抄録

 Flume式減揺タンクを搭載した浮遊ケーソンについて,境界要素法(BEM)を用いた数値解析手法を開発した.浮遊ケーソン周りの流体計算領域と減揺タンク内の流体計算領域でそれぞれの流体力を計算し,流体力計算と連成した運動方程式を解くことで動揺量を算出した.自由動揺実験を行い,Roll,Pitch方向で長さの異なる減揺タンクをケーソン上に設置した場合に,本実験条件ではRollの固有周期は増大し,Pitchの固有周期は減少する結果となった.作成した数値解析はこの自由動揺の固有周期の変化を概ね再現した.また,既往実験との比較により,規則波作用時のPitchおよびHeaveの動揺量,減揺タンクの減衰効果について,数値解析結果の検証を行った.解析結果はピーク動揺量の減少と周期の変化傾向を概ね再現した.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top