2011 年 67 巻 3 号 p. I_43-I_50
昨年度発表した研究では,室内実験で鋼板とアスファルト混合物との複合体に動的な載荷を行い,アスファルト混合物に発生するひずみの時間変化を計測した.その結果,舗装構造や試験温度,載荷時間によっては正曲げ状態であってもアスファルト混合物に引張ひずみが発生する状況が多く存在することが確認できた.そこで,本研究では線形粘弾性解析を実施し,実験のひずみ挙動を再現した.その結果,正曲げ状態においてもアスファルト混合物に引張ひずみが発生する状況が多く存在することが確認でき,弾性解析では再現することのできないひずみ挙動を再現することができた.