2011 年 67 巻 3 号 p. I_51-I_58
車軸に生じる加速度データにより,ラフネスや段差といった路面凹凸を評価する方法について検討した.まず,走行速度を変化させて測定を行い,車軸に生じる加速度と走行速度の関係から,加速度の速度補正方法を確立した.次に,プロジェクトレベルにおいて,20m区間毎の加速度の標準偏差をIRIと関連付けることにより,合理的に路面凹凸の評価が行えることを示した.また,段差において瞬間的に生じる加速度のピーク値とそのときの走行速度により,段差量を定量的に推定できることを明らかにした.さらに,ネットワークレベルにおいて,種類の異なる路線の路面凹凸を一律に評価するための方法を考案した.