2013 年 69 巻 3 号 p. I_141-I_147
打設後年数が経過した空港コンクリート舗装の性状を把握する目的で切出し供試体曲げ強度試験を行った.切出し供試体曲げ強度試験に用いる供試体は,東京国際空港国際線地区において施工されたエプロン舗装より採取した.試験結果として供試体の採取位置,採取方法,曲げ強度試験結果を示した.さらに曲げ強度の比較結果として,供試体採取方法の違いによる比較結果,施工時強度と切出し供試体曲げ強度の比較結果を示した.また,既往の設計法と強度増加を考慮したコンクリート強度を用いた疲労設計法による累積疲労度の比較を行った.コンクリートの強度増加は,今回の切出し供試体曲げ強度試験結果および過去の報告から設定した.累積疲労度は,強度増加を考慮したコンクリート強度を用いて疲労設計を行うことで低減される結果となった.