2015 年 71 巻 3 号 p. I_177-I_184
東京国際空港においては,国際線航空需要の増大に対応するため,我が国初の大型土木PFI(Private Finance Initiative)事業として国際線エプロンを中心とする施設の整備を実施した.本事業におけるエプロン舗装は,構造物としての耐久性,補修の容易性等を検討し,無筋(NC)コンクリート舗装を採用し,耐久性を照査する疲労度設計手法を用いて設計を実施している.航空機の脚荷重により舗装版に発生する応力は,FEM解析を用いた手法により算定している.その妥当性を確認するためにラフテレーンンクレーンによる荷重載荷試験および走行する航空機によるひずみの計測を実施し,比較を行った.比較の結果,FEM解析を用いた手法により載荷試験の結果を概ね再現することができたが,航空機荷重による計測では,計測結果が解析結果より小さな値を示す箇所もあった.