2017 年 73 巻 3 号 p. I_147-I_154
わが国の道路舗装は着々と整備され,現在では約100万kmにもおよぶ膨大な舗装ストックとなっている.一方,社会資本整備費は減少しており,この傾向は今後も続くものと予想される.したがって,今後は舗装ストックの効率的な維持管理と将来にわたり持続安定的なアスファルト混合物の供給が望まれる.
また,近年のアスファルト舗装はリサイクルが進み,再生アスファルト混合物の使用割合が増加するとともに,再生率も高くなっている.こうした中,このようなリサイクルを品質低下させることなく,持続的に繰り返していく必要がある.
本研究では高再生率に対応した微細発泡技術および再生用添加剤の発泡技術により,上記の課題の品質確保および可使時間延長による供給エリアの拡大を図り,今後の方向性の一案を提言した.