2020 年 76 巻 1 号 p. 12-17
セメント・アスファルト乳剤安定処理路盤材料の繰返しせん断変形特性と液状化強度について非排水繰返し三軸試験を実施して把握を試みた.試験に用いた試料は,粒状路盤材料,セメント,アスファルト乳剤である.その結果,緩い粒状路盤材料の液状化強度RL20=0.12に対して,アスファルト乳剤安定処理路盤材料はRL20=0.22,セメント安定処理路盤材料はRL20=0.47であり,セメント・アスファルト乳剤安定処理路盤材料ではRL20=0.56と,粒状路盤材料の液状化強度に比べ約4.7倍の液状化強度を有する.この液状化強度の向上はセメント・アスファルト乳剤安定処理路盤材料中のセメントおよびアスファルト乳剤の効果によるものである.