2020 年 76 巻 2 号 p. I_245-I_250
平成22年の舗装再生便覧改訂において,再生アスファルト混合物の新たな設計法として,設計圧裂係数を用いた配合設計法が追加された.しかし,この中では北海道地域で用いられている針入度規格80-100(1/10mm)に対応した設計圧裂係数は定められていない.このため,北海道地域においては圧裂係数を用いた配合設計,および圧裂係数を用いた再生骨材の品質管理が進んでいないのが現状である.本研究では,既存の設計針入度による配合設計法で作製された針入度規格80-100(1/10mm)の再生アスファルト混合物における圧裂係数を把握し,圧裂係数を用いて再生混合物の配合設計を行う上で必要となる設計圧裂係数の検討を行った.この結果,針入度規格80-100(1/10mm)に対応する設計圧裂係数は0.25~0.40MPa/mm程度が妥当との結論に至った.