2023 年 78 巻 2 号 p. I_248-I_255
本研究は透水性舗装に代わる雨水貯留浸透用舗装として,側溝側面から粒状路盤に流入する側面流入型舗装を提案する.この構造は洪水ピーク時のみ選択的に舗装内に雨水を導くものであり,透水性舗装に比べて浸水にともなう舗装の力学耐久性の低下を抑え,確実な洪水ピークカットなどが期待される.本研究では,提案構造の側方流入特性を明らかにするため,ガラスビーズを用いた水理模型実験を作成し,一定流量条件および一定水位条件で流入実験を実施した.実験の結果,路盤への側方流入の速度は,側溝側と路盤側との水位差および開口面積に依存することが明らかとなった.