2023 年 78 巻 2 号 p. I_64-I_74
供用中のアスファルトコンクリート(アスコン)層は,酸化や紫外線等により劣化している.このようなアスコンの疲労ダメージ状態を評価するには,実舗装から採取した切取コアの供試体を用いた疲労試験を行う必要がある.本研究では,実舗装から採取した切取コア供試体と室内で作製した熱劣化アスコン供試体に対して繰返し圧縮引張試験を行い,結果として得られる各種の粘弾性パラメータと疲労破壊回数の関係について検討した.その結果,アスコンの疲労ダメージの蓄積状態は繰返し載荷過程における位相角の変化と密接な関係があり,粘弾性パラメータとして単位位相角変化量を導入することで,疲労ダメージの蓄積のし易さを評価できることがわかった.