2021 年 77 巻 1 号 p. 38-44
水資源の節約や経営改善を図るための手段としての無収水削減は,特に人口増加が著しい開発途上国の都市部では喫緊の課題である.その無収水に関し,本稿では,ギニア国コナクリ市の無収水削減方針策定の検討過程を論じた.まず既往研究による無収水対策のアプローチを把握し,そのアプローチを参考にしつつ,コナクリ市の水道施設のコンテキストに応じた無収水削減方針を策定した.具体的には地上漏水対策の優先,顧客メーター設置率の改善,配水ブロックの構築と配水ブロック単位での配水圧管理と無収水削減対策の実施を優先事項とした.流量計の調達や配水ブロックの構築作業が開始されたが,時間も投入も要する地道な無収水削減の関連作業を今後継続していくことが無収水削減の鍵と考える.