土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第30巻
近年の地震被害データを加味したマクロな配水管被害予測式の改良
丸山 喜久山崎 文雄
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2009 年 65 巻 1 号 p. 565-574

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抄録

日本水道協会により提案されている配水管の標準被害率曲線は,1995年兵庫県南部地震における強震観測点から周辺2km四方の配水管被害率によって構築されている.国や自治体が行う地震被害想定調査では,標準被害率曲線が対象地域における配水管被害率,断水率などの推定に用いられている.しかし,日本水道協会が提案する標準被害率曲線に加えて,その変形式が使用される場合もあるなど,地震被害想定調査の実施主体によって様々である.これには,一地震の被害データのみから標準被害率曲線が構築されており,ときに過大な被害率が見込まれてしまうということも多分に影響していると考えられる.そこで,本研究では近年の地震被害データも考慮に入れた新たな標準被害率曲線を提案する.

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© 2009 公益社団法人 土木学会
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