土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
和文論文
浮きを有する鋼板接着補強RC床版の疲労耐久性および樹脂再注入の評価
佐野 正山下 幸生松井 繁之堀川 都志雄久利 良夫新名 勉
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2011 年 67 巻 1 号 p. 27-38

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抄録
 鋼板接着工法は損傷したコンクリート部材の表面にエポキシ樹脂で鋼板を接着し,部材内部の鋼材を外側から補おうとする補強工法である.長年にわたって多くの橋梁床版に適用されているが,経年に伴って鋼板の浮きが発見されている.本研究では,人為的に浮きを設けた鋼板接着補強RC床版を作製し,輪荷重走行試験を実施して破壊過程を観察するとともに,樹脂の再注入による補修を行った.劣化度を用いた検討の結果,劣化度が使用限界(1.0)を超える1.3の場合でも,再注入を行うことで劣化度が0.69まで改善できることがわかった.
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© 2011 公益社団法人 土木学会
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