抄録
橋梁の活荷重に起因する損傷の原因解明や補修効果の定量的予測においては走行車両-橋梁連成系の精緻な動的応答予測が重要になるが,ほとんどの汎用FEMコードでは移動する車両が扱いにくいことに鑑み,本論文では,三次元汎用FEM解析コードをベースにした,走行車両と橋梁との連成方程式を相互作用を介して逐次的に解く簡易手法を提案している.具体的適用例としては,(独)土木研究所がモニタリングを行った斜角を有する鋼 I 桁橋を選び,支承条件並びに,路面の粗さ(ラフネス)を適切に評価することにより,本論文で提案する数値解析手法を用いて,主桁応力の動的応答だけでなく局部応力についても再現しうることを示した.また,一部の設計パラメータを変えた同種橋梁についても動的解析と静的解析を行い,予測法の拡張性を示した.