土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
和文論文
ビード進展き裂を有する鋼床版に対するSFRC舗装の対策効果に関する検討
村越 潤小菅 匠石井 博典春日井 俊博遠山 直樹石澤 俊希
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2012 年 68 巻 3 号 p. 722-737

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抄録
 既設鋼床版のデッキプレートとUリブとの溶接部に,ルート部から溶接ビード内に進展するき裂とデッキプレート内に進展するき裂が報告されている.これらのき裂に対し,き裂先端に孔(観察孔)加工処理を施した上で,応力軽減を図るための対策工法としてSFRC舗装が適用されている.しかしながら,観察孔部分の応力性状については不明な点も多く,観察孔を設けることにより表面に露出したルート部からのき裂の発生が懸念される.本研究では,実大鋼床版試験体を用いた静的載荷試験,定点疲労試験およびFEM解析により,SFRC舗装とき裂先端の観察孔によるき裂進展抑制効果の検討を行った.特に,観察孔部分の応力性状と疲労耐久性について検証し,き裂長や溶接溶込み量などの各種パラメータが観察孔の疲労耐久性に与える影響を明らかにした.
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© 2012 公益社団法人 土木学会
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